プロジェクト固有の「何を良しとするか(判断軸)」を、ベース層の上にレイヤーで積み上げて育てるための方法論。色・トーン・体験・表現の方針をどう構造化し、どう発酵させ、どこに昇格させるかの段取りを持つ。プロジェクト立ち上げ時の判断軸づくり、デザイン/体験設計の方針を立てる前段、判断軸スキルをどこに足すか迷ったときに使う。
Scanned 9/5/2026
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# judgment-harness — 判断軸ハーネスの組み立て方(方法論)
「**このプロジェクトで何を良しとするか**」を、行き当たりばったりで決めず、
**レイヤーで構造化し → 対話で発酵させ → skill/SSOTへ昇格**する段取りを持つ判断軸。
個別の「何を決めたか(what/why)」は各プロジェクト層スキルに書く。ここは **how to build** だけを持つ。
## 発火条件
- プロジェクト立ち上げ時に「テイスト・体験・表現の方針」を立てるとき
- デザイン/UI/モーション/コピーの**方針を構造化**したいとき
- 学びや決定を**どのレイヤー(CLAUDE.md / rule / どのskill)に置くか**迷ったとき
- 判断軸が散らかってきた/同じことを何度も決め直していると感じたとき
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## レイヤー構造(どこに何を置くか)
判断軸は4層で積む。**下の層ほど普遍(how)、上の層ほど固有(what/why)**。
| 層 | 実体 | 性質 | 例 |
|---|---|---|---|
| **ベース層**(普遍) | `CLAUDE.md` + `.claude/rules/*` + 汎用スキル群 | how・判断ロジック | TDD、命名規約、レビュー手順 |
| **プロジェクト層** | プロジェクト固有スキル1枚 | what / why | このプロダクトの存在設計・体験原則 |
| **ドメイン/演出層** | 視覚・モーション・音 等の演出原理スキル | 演出原理 | 視線誘導・線・色の作法 |
| **機能単位** | 認証/決済/管理画面 等の局所ルール | 局所制約 | 後で必要になったら |
- **重複して書かない**: how はベース層・汎用スキルへ委譲。プロジェクト層は「結局どう決めたか」だけを持つ。
- ベース層は ai-template / 知識リポジトリから同期される前提(普遍ルールは個別プロジェクトで抱え込まない)。
### 立ち上げの順序
1. **プロジェクト層スキルを最初に作る**(=「このプロジェクトで何を良しとするか」のSSOT)。
穴埋め雛形 `project-design-language` をコピーして埋める。空でよい、TBDでよい。
2. 視覚/モーション等で固有の作法が要るなら**演出層スキル**を足す。
3. 機能固有の制約は、その機能に着手するときに**機能単位ルール**として足す。
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## 発酵ループ(design TDD)
判断軸とデザインは、仕様を最初に固めず **RED→GREEN→REFACTOR のリズム**で育てる。
```
言語化(壁打ちメモに書く)
→ ドラフトskill化(プロジェクト層/演出層に薄く落とす)
→ 動くドラフト画面を作る
→ 触って「違う」を出す(Vibe Coding)
→ skill / コンテンツを修正
→ 反復 → 固まったら skill/SSOT へ正式昇格
```
- **完璧主義で止めない**。まず動かして発酵させる(着手時点では人間も答えを持っていないことが多い)。
- 「壁打ちメモ(発酵場所)」と「確定skill(SSOT)」を**分ける**。メモは考える場所、skillは決まった場所。
- 確定ログはメモ側に時系列で残し、結論はskillへ移す。
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## "らしさ"の作り方(判断の核)
- **差別化=規範/逸脱のペア**: "らしさ"は「**ベストプラクティスをどこで意図的に外すか**」から生まれる。
規範(守る)と逸脱(破る)を**対で設計**し、逸脱は必ず意図を明示する(なんとなく外さない)。
- **格(レジスタ)を揃える**: 混ぜる要素はフォーマル度を揃える。フォーマルとカジュアルを無造作に混ぜるとチグハグになる。
構造は精密に、遊び・有機性は"点"で効かせる。
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## 昇格の判断(どこに書くか迷ったら)
| 学びの性質 | 置き場所 |
|---|---|
| 全プロジェクトで普遍に効く手順・判断ロジック | ベース層(`CLAUDE.md` / `rules`)→ さらに ai-template へ送り状(`doc/output/to-template.md`) |
| このプロジェクトの存在設計・体験の決定 | プロジェクト層スキル |
| 視覚/モーション等の固有の作法 | 演出層スキル |
| まだ揺れている・検証中 | 壁打ちメモ(発酵場所)にドラフトで置く |
> 汎用化できる学びは、区切りで `doc/output/to-template.md`(送り状)に記録し、ai-template 側で取り込む(プロジェクトは ai-template を直接編集しない=競合回避。取り込み手順は `template-feedback` スキル)。
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## 進め方(最初に問う)
- この決定は**どの層**のものか(普遍 / プロジェクト / 演出 / 機能)?
- いま**固める段階**か、まだ**発酵させる段階**か(メモ止まり or skill昇格)?
- ここで守る規範は何か、意図的に外す逸脱はどこか?
- 汎用化できる学びはあるか(あれば送り状へ)?
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